最近、肩書について思うことがいくつかあったので。
ゲストが職業欄になんて書くか考えてはるのを見たり。
彼女は仕事にいているけれど会社ではない…というようなことを言っていた。
日本では会社員だとかOLだとか言うけれど、たしか外国では会社に勤めていても何をしてるかが職業。
会社員は仕事ではない。
もうひとつは私の父。
彼は趣味人で、陶芸したり絵を描いたり、いろいろしてるけれど、中心にあるのは植物。
草や花が好きで、いーっぱい育ててるし、本当に詳しい。
でも、私は彼を園芸家だと思ったことはなかった。
なんとなく園芸家って人は、植物の本を書いていたり、NHKの「趣味の園芸」とかで植え替えとか教えてる人だと思っていたから。
それと同時に、料理家って人は料理の本を書いていたり、テレビで料理を教えてる人。
その道で成功してる人、みたいに思っていた。
最近、実家に帰ったので、養生園のお庭に植えてもらうべく草花を運んできたんだけど、そんな中で彼は園芸家だったんだ!と気づいた。
そして私は料理家なんだな。と。
「成功」といっても、何を「成功」とするかは人によって違うし。
自分の肩書って自分が何を志事としてるかだよな、と思ったり。
それは私を構成しているいろんなものの中の1つ、全部ではなくて。
なんだか腑におちたというか。
今さらだけど。
そうやって考えると、私が山菜を採るのが大好きで、少し詳しかったり ― と人には言われるけれど、私の中では両親の方が詳しいから私はまだまだ大したことない。
植物の育て方とか知っていたりするのも、ほんと園芸家のいる家庭で育ったからなんだなぁ~と思うのです。
母の日と父の日の狭間で、両親に感謝する私なのです。

父が持たせてくれた海老根蘭。
切り株の上にかわいく植え替えられました。